建設業許可の29種類の業種④ 石工事業、屋根工事業
2020年12月16日石工事業とは |
石工事とは「石材(石材に類似のコンクリートブロック及び擬石を含む。)の加工又は積方により工作物を築造し、又は工作物に石材を取付ける工事」のことをいいます。
石工事の内容 |
石積み、石張り、コンクリートブロック積み、コンクリートブロック張り |
石積みはお城などの石を積み上げて工作物を作る工事です。他にも石像や鳥居などを作る工事も石工事です。
伝統建築によく使われているイメージですね。
コンクリート積み(張り)工事は、擁壁としてコンクリートブロックを積み又は張り付ける工事や建築物の内外装として擬石などをはり付ける工事のことをいいます。
他業種との区分 |
国土交通省のガイドラインからの抜粋です。
『とび・土工・コンクリート工事』における「コンクリートブロック据付け工事」並びに『石工事』及び『タイル・れんが・ブロック工事』における「コンクリートブロック積み(張り)工事」間の区分の考え方は以下のとおりである。 根固めブロック、消波ブロックの据付け等土木工事において規模の大きいコンクリートブロックの据付けを行う工事、プレキャストコンクリートの柱、梁等の部材の設置工事等が『とび・土工・コンクリート工事』における「コンクリートブロック据付け工事」である。 建築物の内外装として擬石等をはり付ける工事や法面処理、又は擁壁としてコンクリートブロックを積み、又ははり付ける工事等が『石工事』における「コンクリートブロック積み(張り)工事」である。 コンクリートブロックにより建築物を建設する工事等が『タイル・れんが・ブロツク工事』における「コンクリートブロック積み(張り)工事」であり、エクステリア工事としてこれを行う場合を含む。 |
石工事業の専任技術者の要件 |
1.資格者
※ピンク色は、資格のみで特定建設業の専任技術者になれる資格です
◯1級土木施工管理技士
◯2級土木施工管理技士(土木)
◯1級建築施工管理技士
◯2級建築施工管理技士(仕上げ)
◯1級ブロック建築ブロック建築工
◯1級コンクリート積みブロック施工技能士
◯1級石材施工技能士
◯2級ブロック建築ブロック建築工+合格後3年の実務経験
◯2級コンクリート積みブロック施工技能士+合格後3年の実務経験
◯2級石材施工技能士+合格後3年の実務経験
◯登録エクステリア基幹技能者
2. 建築学・土木工学に関する学科を卒業している石工事の実務経験者
◯大学卒業で石工事の実務経験3年以上
◯高度専門士又は専門士(専門学校卒業)で石工事の実務経験が3年以上
◯高校卒業で石工事の実務経験5年以上
◯専門学校(専修学校専門課程)卒業で石工事の実務経験が5年以上
3. 10年以上の石工事の実務経験者
◯石工事について技術上の実務経験が通算で10年以上ある(資格・学歴は不要)
※特定の専任技術者になるには、1の特定の専任技術者になれる資格を持っている or 1.2.3のいずれかに該当し、かつ元請として4,500万円以上の工事について2年以上指導監督的な実務経験のいずれかが必要になります。
屋根工事 |
屋根工事とは「瓦・スレート・金属薄板等により屋根を葺く(ふく)工事」のことをいいます。
屋根工事業の例示 |
屋根ふき工事 |
シンプルですね。
材料は何であれ、屋根を葺く(屋根を覆う)工事であれば、屋根工事になります。
他の専門工事との区分 |
国土交通省のガイドラインからの抜粋です。
◯「瓦」、「スレート」及び「金属薄板」については、屋根をふく材料の別を示したものにすぎず、また、これら以外の材料による屋根ふき工事も多いことから、これらを包括して「屋根ふき工事」とする。したがって板金屋根工事も『板金工事』ではなく『屋根工事』に該当する。 ◯屋根断熱工事は、断熱処理を施した材料により屋根をふく工事であり「屋根ふき工事」の一類型である。 ◯屋根一体型の太陽光パネル設置工事は『屋根工事』に該当する。太陽光発電設備の設置工事は『電気工事』に該当し、太陽光発電パネルを屋根に設置する場合は、屋根等の止水処理を行う工事が含まれる。 |
屋根工事業の専任技術者の要件 |
1.資格者
※ピンク色は、資格のみで特定建設業の専任技術者になれる資格です
◯1級建築施工管理技士
◯2級建築施工管理技士(仕上げ)
◯一級建築士
◯二級建築士
◯1級建築板金技能士
◯1級かわらぶき技能士
◯1級スレート施工技能士
◯2級建築板金技能士+合格後3年間の実務経験
◯2級かわらぶき技能士+合格後3年間の実務経験
◯2級スレート施工技能士+合格後3年間の実務経験
2. 建築学・土木工学に関する学科を卒業している屋根工事の実務経験者
◯大学卒業で屋根工事の実務経験3年以上
◯高度専門士又は専門士(専門学校卒業)で屋根工事の実務経験が3年以上
◯高校卒業で屋根工事の実務経験5年以上
◯専門学校(専修学校専門課程)卒業で屋根工事の実務経験が5年以上
3. 10年以上の屋根工事の実務経験者
◯屋根工事について技術上の実務経験が通算で10年以上(資格・学歴は不要)
※特定の専任技術者になるには、1の特定の専任技術者になれる資格を持っている or 1.2.3のいずれかに該当し、かつ元請として4,500万円以上の工事について2年以上指導監督的な実務経験のいずれかが必要になります。